難しい仕事をするわけですから、むしろ楽しく日々を過ごしたいと思っておりますので、on offをできる限りはっきりさせ、プライベートの充実も目指しています。診療の邪魔にならずに楽しく仕事をできるのであれば、病院の雰囲気は和やかにしたいと思っておりますので、診療中の飼い主さんやスタッフ間の会話なども多いです。日常でも病院全体で仲がよく、食事会やお祭り、野球観戦、フットサル大会、旅行など、自由参加ですがOBも参加するなど皆で楽しんでいます。アットホームな雰囲気の病院で、厳しい中にも楽しく仕事ができる環境です。
　このような環境で、自分の仕事に誇りとプロ意識を持って、より良い病院づくりと動物と飼い主さんを第一に考えて、一緒に仕事ができる方を希望します。経歴や経験よりも、技術や知識よりも、人間力を重視しています。

生活の中に医療があり動物がいる動物病院で育つことで、幼少時より医療に興味があり、その対象として人よりも動物の生命を救うことや苦しさを取り除いてあげることに携わりたいと考えるようになりました。
　ただ動物が好きだからということではなく、父や勤務獣医師、その他の獣医師の働く姿を見て、あるいは子供ながらにその中に入って、獣医師同士のいろいろな話を聞いて、獣医師に意義と誇りとプロ意識を感じ、獣医療を行うことにあこがれを持ったことが獣医師になった理由です。
　医学に興味を持ったきっかけは、幼少時からの病院のお手伝い（お産や赤ちゃんの育て方を覚えたのも、この頃です）から、そして死に触れる機会が多かったことです。当時は、先天性の病気や未熟児など、簡単に処分しようとする方が多く、そんな子を父に頼んで引き取り、あるいは捨てられた子を保護したり、どうしても障害のある子をお世話する事が多くありました。結果的に早く亡くなる子が多くなってしまいました。
　犬や猫たちが亡くなった理由は、僕が悲しむので両親は話しません。僕は父をやぶ医者と勘違いし、「任せてられない」と思い込んだのが、本当の動機かもしれません。

自分の一番の自慢、そして大切にしているのは、人の縁です。恩師を始め、先輩や後輩、同輩、友人や知人、家族と親族、そして今まで病院を巣立った獣医師や看護師たち。皆よき人であり、皆よき同志であり、人に恵まれる才能があるとひそかに自信があり、そして皆に支えられています。大人になっても友人が増えていくのも珍しいかもしれませんが、そんな縁から学会でのお仕事や出版、講演などが増えているのであろうと思います。特にスタッフは、家族と同じと考えており、独立などで巣立つときは子離れのようで、とても寂しく感じます。
　もう一つの自慢は、正しい診療を行ううえで、一度も信念を曲げたことがありませんし、迷ったこともありません。感情や事情、損得、しがらみ・・・、何にも影響を受けずに日々診療を行っていることです。頑固に好き勝手にやっているということではなく、診療はあくまで動物と飼い主さんが第一ですが、診療に対する基本的な考え方や意識、倫理、動物福祉の面で、変えない、迎合しないという意味です。
　映画や舞台を観ること、旅行やキャンプ、レゴやおもちゃ、革製品・・・、趣味に関する逸品は自慢です。