動物看護師のスペシャリストを目指して~アメリカ動物看護師 小川祐香理 さん

アメリカ動物看護師
小川祐香理 さん

●プロフィール 

2008年 東洋大学国際地域学科卒業
2008年秋 ラガーディアコミュニティーカレッジ 動物看護学科入学
2011年ラガーディアコミュニティーカレッジ 動物看護学科卒業アメリカ動物看護師資格取得
在学中にボランティアをしていたヒューメンソサエティーオブニューヨークにて採用され、動物看護師としては初の就労ビザの認定がおり、勤務を開始。
2016年TAPを立ち上げ代表取締役に就任
ヒューメンソサエティーオブニューヨークにて、デンタル部門のトレーニングリーダーとして動物看護師やインターンの育成指導に関わりながら、Translation for Animal Professionals (TAP)を立ち上げる。
2017年アメリカ人のご主人との間に第一子を授かり出産
2018年 現在
ヒューメンソサエティーオブニューヨークを育児休業中。TAPの活動を行いながら、動物に関わる人と人をつなぐ新たなコミュニティサイトCommunity of Veterinary Professionals (CVP)を運営している。

●動物看護師という仕事に興味を持ったきっかけは?

動物好きの母の影響で、幼いころから動物に囲まれて暮らしていたので、将来は動物に関わる仕事につきたいと思っていました。高校生のころに情報を収集する中で、動物看護師の存在を知りました。この資格があれば動物に関わる仕事が何でもできると思い興味を持ちました。

●アメリカで動物看護師の資格を取得しようと思ったのはなぜですか?

高校卒業後は将来の可能性を広げる為に、動物とは関係のない大学に4年間通いました。が、やはり動物に関わる仕事がしたい気持ちは変わらず、再度、動物看護師を目指しました。日本の動物病院も見学をさせてもらいましたが、自分の想像していた動物看護師の仕事に比べて、できることが限られている部分があるなと感じました。

そこでオーストラリアの動物愛護施設で一か月ほどボランティアをしに行きました。その時、一緒に働かせていただいた動物看護師の方からアメリカの動物看護が診療などについて一番進んでいると聞いて、アメリカで看護師資格の取得を目指すことにしました。

●アメリカでの動物看護師資格の取得は大きなチャレンジだと思いますが、一番難しかったことは?

語学ですね。動物看護学科に入学する前に語学クラスの単位を取得する必要があるのですが、最初は授業に全然ついていけなかったので、授業を録音してわかるまで何度でも聞きました。また、動物看護学科はとても人気があり、成績上位の45名しか進学することができないので、授業が終わってからも先生や友達にわかるまで教えてもらい、良い成績を取るために必死で勉強しました。周囲の支えがあったから無事に進学し、卒業することができました。

●卒業後、日本に帰ろうとは思いませんでしたか?

実は、家族とは卒業後は帰ると約束をしていたのですが・・・。帰ろうとは思いませんでした。アメリカで生活する中で、チャレンジし続けることに喜びを感じるようになっていたので、このままアメリカに滞在してもっとチャレンジしたいと思いました。

学校を卒業するときに、在学中にボランティアをしていたヒューメンソサエティーオブニューヨークからオファーがあり、就労ビザをもらえたことは本当に幸運でした。

現在はアメリカ人の主人との出会ったことで、グリーンカードを取得しているので、より仕事の選択肢が広がったと感じています。

●実際に働き始めて感じたことは?

アメリカでは、動物看護師もスペシャリストになるなどスキルアップできる環境がたくさんあります。私は学生時代からデンタルに興味があって、勉強を続けてきました。今の職場でもデンタルテクニシャンとして経験を積ませてもらっており、トレーニングリーダーとして教育にも携わらせていただいています。日本との大きな違いは国家資格であり、スキルアップを続ければ、フリーランスの動物看護師として仕事をすることも可能だということです。

頑張れば、道が開けると思い努力してきましたが、実際にその通りだったと感じています。

●出産をされましたが、子育てと仕事の両立についてはどのように考えていますか?

通勤に3時間もかかるのですが、今の病院に復職したいと思っています。両立は大変だと思いますが、デンタルテクニシャンとして1人立ちできるまで育ててもらったという気持ちがあるので頑張りたいです。アメリカでは産休・育休といった制度がなく、上司と直接話し合いながら、自分のタイミングで育休も復職も決めていきます。幸いにも私の上司は女性のライフステージの変化に理解のある人なので、妊娠が分かったときにもスケジュールを調整するなどの配慮をしてもらいました。

●病院での勤務とは別にTAPを起業された経緯を教えてください

「動物業界で働く私達がもっと志高く、もっとやりがいを感じて、より豊かになれるように」というコンセプトを掲げ、2016年にTranslation for Animal Professionals(TAP)を立ち上げました。具体的にはアメリカへのスタディーツアーの企画、運営それに伴う通訳業務、セミナーへ代理出席してレポートを作成するなど、アメリカの最先端の獣医療情報を日本の皆さんへ向け提供する活動をしています。

そもそもは、2013年にアメリカ動物病院会議で日本の動物病院の院長先生や獣医師と交流する機会があり、日本の動物看護師の教育を充実させたいという気持ちに共感したことから情報提供を行うブログをスタートさせました。動物看護師だけでなく、獣医師からもアメリカの最新のセミナーを受けたいというニーズがあり、より多くの方に情報を届けたいという思いで2016年に会社としてTAPを起業しました。特に、リーダーシップや人材育成については日本ではセミナーが少なく、アメリカで盛んなので、積極的に情報を提供していきたいです。

TAPのご紹介

動物業界で働く私達がもっと志高く、
もっとやりがいを感じ、より豊かになれるように~

メルマガ
https://48auto.biz/tapnews/touroku/sp/entryform1.htm
ブログ
https://ameblo.jp/translationforanimalpros/
Facebook
https://www.facebook.com/yukari.ogawa.9847

●今後の活動について教えてください

これまでの活動と並行して、新しいチャレンジとして、同じ志を持つ仲間とコミュニティサイトCommunity of Veterinary Professionals (CVP)を立ち上げました。

・ホームページ http://cvp.jp/

・フェイスブックグループ https://www.facebook.com/pg/cvetpro/

他では取り扱われていないマネジメントやリーダーシップ、スタッフトレーニングに特化したネットセミナーを主体に、3分コラムやアメリカ獣医師、動物看護師などのインタビュー動画の配信を予定しています。日米の獣医療に関わる専門家同士が自由に繋がれる場所を作っていきたいと考えています。ぜひ注目してください!

●動物看護師をめざす方々へ一言をお願いします!

私は、動物病院で一生懸命に働く人たちを見るのが好きで、ずっとその場所にいたいと思っています。動物看護師は楽ではない仕事ですが、「動物が好きで働いている」というチームの絆が大好きなので、続けていけます。これから目指す皆さんにも、なぜ動物看護師になるのか。どういう動物看護師になりたいのか。何度も自分に問いかけて、自分がつらい時に立ち戻れる理念を持ってほしいと思います。

●働く動物看護師の方々へ一言をお願いします!

興味を持てることをみつけて、徹底的に知識と技術を極め、応援してもらえるところで働いてください。外に出て勉強し、いろいろな刺激をもらわないと向上心を維持していくのは難しいと思います。例えば、予防やリハビリなどでは日本国内でも活躍できる場所はたくさんありますし、アメリカの看護師スペシャリストの資格を目指して勉強するという選択肢もあると思います。

 

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~学会により良い託児所を設置するために~ 開催報告!

第13回 日本獣医再生医療学会年次大会が2018/2/3、2/4に開催されました!

「親子で楽しむ学会」を開催テーマにした、本大会にアニジョブも企業協賛として参加いたしました。会場の楽しい雰囲気を皆さんにもご報告いたします!

楽しくお留守番!
保育士の先生とお留守番。

一緒にお勉強!親子優先席

企業の人たちと!
ちびっこ名刺交換&シールラリー

親子でランチを食べたら・・・

アニコム先進医療研究所で、実験!
ミジンコをみたよ!
ブロッコリーのDNAを抽出したよ!

子供たちも、ママ、パパも大満足の学会になりました。
アニジョブでは引き続き「親子で楽しむ学会」を応援していきます!

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公務員獣医師ロールモデル~長崎県 五島家畜保健衛生所 阿野 貴弘さん

長崎県 五島家畜保健衛生所 阿野 貴弘さん(平成29年度採用 日本大学卒業)

入庁して間もないですので、私が公務員獣医師を目指すきっかけと五島での生活についてお話したいと思います。

私が獣医師を目指すようになったきっかけは、週刊少年サンデーで連載されていた「ワイルドライフ」という熱意のある獣医師さんを題材にした漫画でした。そのため、大学入学前までは、世間的にイメージの強い、いわゆる動物のお医者さんを漠然と目指していました。

日本大学の獣医学科を進路に考えていた頃、宮崎県で口蹄疫が発生しました。伝染速度や経済被害の観点から、牛をはじめとした何十万という動物たちが殺処分されることを知り、今でも言い表せない気持ちになったことを覚えています。獣医師となった今でも、殺処分しなければならないことに割り切れない気持ちがあることも事実です。その後、日本大学への進学が決まったのですが、入学前に提出が必要な書類の中に「獣医師の職域について」というレポートが含まれていました。このレポート作成のために獣医師という職業を調べる中で、公務員獣医師を知り、特に家畜保健衛生所の職員さんが、家畜疾病に関わる業務に携わっていることを知りました。また、同時期にタイミングよく母が長崎県の獣医師の奨学金の情報を見つけ、提案してくれました。昔から、縁や機会を大事にしており、これも何か意味があると思い、大学1年生ながら、奨学金の申請をお願いしました。今の業務に携わるきっかけは、この時期だったと今でも思います。

さて、観光で有名な長崎ですが、実は畜産業も盛んです。特に五島では肉用牛の繁殖が盛んで、普段の仕事は概ね牛を相手にしています。まだ1年目ということもあり、職場の方々だけでなく、関係機関の方々や農家さんにも優しくしていただきながら、獣医師としても社会人としても勉強している毎日です。動物の治療を行うことはありませんが、公務員獣医師となった根幹に動物を死なせたくないという気持ちがありますので、病気を発生させないことを念頭に、私ができることを考えながら業務にあたっています。

また、これは個人的に驚いたことですが、他の職種の公務員の方々とお会いする機会も多いです。異なる分野の方のお話を聞くことは新鮮で、特に同年代から非常によい刺激を受けています。

現在、私が生活している五島は、自然が豊かで、特に海は非常にきれいです。長崎の海はきれいなところが多いのですが、五島の海は色も特別に青く、いつも「この色はずるいなぁ」と思いながら、海を眺めています。そのようなきれいな海で育っているからでしょうか、お魚も非常においしく、長崎のおいしい魚に慣れた人も五島の魚は一味ちがうと感じるのではないでしょうか。

 

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≪締切迫る!≫お急ぎください!長崎県職員獣医師募集のご紹介

離島が多く、海の幸が豊富な長崎県にて長崎県職員(獣医師)の募集のお知らせです!
寒暖差が少なく、空気が綺麗な為、地元へ帰りたい方、地方への就職に興味のある方にお勧めのエリアです!
▼エントリーをご希望の方は下記ご確認ください
https://www.pref.nagasaki.jp/tikusan/recruiting/index.html

■業務内容:長崎県の食肉衛生検査所、家畜保健衛生所、保健所等においてと畜検査、家畜の保健衛生、防疫、食品・環境等に関する監視などの業務

■応募資格
①昭和47年4月2日以降に生まれた方(採用時45歳以下)
②獣医師免許を有する者、又は平成30年春までに取得見込みの方

■受付期間
平成30年1月24日(水)~2月9日(金)
※試験日まで日にちが迫っております。お早めにお申込みください。
※応募期間中の申込が難しい場合アニジョブ事務局までご相談ください。

■採用年月日
平成30年4月1日

■試験日・会場
(福岡会場)平成30年2月17日(土)午後2時から 適性検査、面接試験
TKP博多駅筑紫口ビジネスセンター9階会議室(902・903)
(福岡市博多区博多駅中央街4-8ユーコウビル)

(東京会場)平成30年2月18日(日)午前10時から 適性検査、面接試験
都道府県会館4階会議室(403・404)(東京都千代田区平河町2-6-3)

提出書類
(1)受験願書             1通
(2)履歴書(写真貼付)市販のもの   1通
(3)獣医師免許証の写し(既取得者のみ)1通
(4)最終学校卒業(見込)証明書    1通
※1 (3)、(4)については、事前送付か、試験当日持参となります
※2 電子申請受付はこちらからhttp://eap.pref.nagasaki.lg.jp/e-apply/index.php5

▼エントリーご希望の方は下記サイトをご確認ください。
https://www.pref.nagasaki.jp/tikusan/recruiting/index.html

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【開催報告】第二弾 「なりたい自分になる!キャリアセミナー&交流会」

1月21日(日)に開催した「なりたい自分になる!キャリアセミナー」の第二弾をご紹介します!

動物看護師の仲地さん、獣医師の牛草先生よりお話し頂いた後に
参加者同士でのグループディスカッションを行いました。

今回のテーマは「クレーム」について各動物病院で取り組んでいる対応方法や、
現在抱えている動物病院の課題について参加者同士でディスカッションを行いました。

ディスカッションの後に各グループで話し合った内容の発表を行いました。

今回は待合室で長くお待たせしている飼い主様への対応方法や夜間救急の
問い合わせ対応について等、動物病院でよく起こるクレーム対応について皆さん話し合われていました。

次に自分の価値観を再認識するための キャリアアンカーについてセミナーを行いました。

キャリアアンカーとは個人がキャリアを選択する際に、自分にとって最も大切で、
これだけはどうしても犠牲にできないという価値観や欲求、動機、能力などを8つに分類したものです。
今回は参加者の皆さんとスピーカーの仲地さん、牛草先生のお二人にも
ご自身のキャリアアンカーについて何が当てはまるか考えて頂きました!

セミナー終了後は会場を移動し、参加者同士の交流を深める、交流会を行いました!
他病院の方とお話しする貴重な機会となり、皆さん大変盛り上がっていました!

今回のセミナーはオブザーバーとして8名の方にご参加頂き、
交流会では皆さんから見た動物看護師像についてお話しして頂きました!

一般社団法人 ペットフード協会 名誉会長 越村 義雄様

アニマルクリニックまりも 院長 箱崎 加奈子先生

日本動物医療センター 副院長 有藤 翔平先生

ふぅ動物病院 院長 鈴木 章子先生

HAAC Education 獣医師 宮下 ひろ子先生

HAAC Education 獣医師 先崎 直子先生

Vcareer 代表 山崎 智輝様

多くの方に参加頂き、大盛況の中交流会は終了致しました!

参加者の声

●VTになり5年が経ち新たに自分のプラン目標を見つけなおす機会になりました。

●就職先に新卒で入社予定ですが、先輩看護師がおらず働きながら学んでいくようになるので、こういった先輩のお話しを聞けるセミナーや交流会に参加できてとても良い経験となりました。

●自分がこれからどうしたいか、どうして行きたいか未来を見据えて計画を立てて行こうと思います。

アニジョブは今後もどうぶつ業界で働く方を応援します!

今回実施した動物看護師向けセミナーは引き続き開催予定ですので、ご興味のある方はぜひ次回ご参加ください!!

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≪開催報告≫動物看護師向け 「なりたい自分になる!キャリアセミナー&交流会」 

1月21日(日)に「なりたい自分になる!キャリアセミナー」を開催しました!

動物看護師18名、看護学生4名、8名のオブザーバーにご参加頂き、参加者同士で交流を深めて頂き、大変にぎやかなセミナーとなりました!

セミナー第一部では2名のスピーカーにお話をして頂きました。

「理想を現実に~マインドチェンジ」
動物看護師 仲地 亜由美さん
動物看護師リーダーの経験を経て、自分のやりたい事を模索し続け、育児を行いながら動物看護師コミュニティサイト(VT-link)を開設し、 動物看護師向けのカウンセリングや交流会を活動的に実施されています。

これまでの経験の中で壁にぶつかった時の乗り越え方や考え方の変化について実体験を基にお話し頂きました。

参加者の声

●動物看護師が壁にぶつかったり、キャリアチェンジを考える際に乗り越える勇気を与えてくれるお話しでした。

●現在動物看護師2年目ですが、今後は3年目、4年目とどういう仕事をしていけばいいのか分かったような気がします。

●自分も目標をたて、前を向いていきたいと思いました。

特別講演「院長はこういうスタッフを望んでいる!」
関内どうぶつクリニック顧問
動物再生医療センター病院 院長
獣医師 牛草 貴博先生
動物看護師を応援し続ける牛草先生から、院長が動物看護師に求める能力、そのために何を行っていくべきか、具体的な実践方法についてもお話しいただきました。

動物看護師を応援し続ける牛草先生の熱いお話でした!

参加者の声

●獣医師が看護師をどのように思っているのかとても気になるお話でしたが、特に牛草先生は経営者目線でとてもよりお話しを聞く事ができた。

●視野が広がりとにかく勉強になりました。

●動物看護師を取り巻く現状を知る事ができてよかったです。

セミナー情報の詳細は順次Facebook、ブログでご案内します!

主催:アニコム フロンティア株式会社  「どうぶつのお仕事の求人サイト アニジョブ」

【アニジョブ 求職者登録はこちら】
https://www.anicomjobs.com/
【アニジョブ 求人企業登録はこちら】
https://www.anicomjobs.com/registCompany

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大学講師として未来の獣医療に貢献する~帝京科学大学講師 博士(獣医学) 中田 真琴 先生~

帝京科学大学 講師
博士(獣医学) 中田 真琴 先生

プロフィール 

2003年  日本大学生物資源学科獣医学科卒業
2003~2006年 日本大学付属動物病院 有給研修医
2010年 日本大学大学院 博士号(獣医学)取得
2010年~ エキゾチックアニマル専門動物病院勤務中
2012年~ 日本大学生物資源科学部 非常勤講師
(獣医学科 エキゾチックアニマル学)
2013年  長女出産
2016年~  帝京科学大学 常勤講師
(アニマルサイエンス学科 動物内科臨床研究室)

 

●現在のお仕事を教えてください

現在、帝京科学大学での動物看護学生さんの講師を主に、日本大学でもエキゾチックアニマル(以下エキゾ)学の講義の非常勤講師をしています。また、以前は常勤で勤めていたエキゾ専門動物病院に週2回勤務しています。帝京科学大学では獣医内科疾病看護学の授業をしていますが、日大では獣医学生さんにエキゾの講義を教えています。

●エキゾチックアニマルの診療をしたいと思ったきっかけは?

獣医師には高校生の時になりたいと思いました。ただ、その時はエキゾの診療を目指そうとは思っていなかったのです。

大学3年の時にフェレットを飼いだしたことがきっかけとなり、犬猫以外のどうぶつも診療できるといいなと思うようになりました。

実際、就職を現実的に考え始めた時に、犬猫の獣医さんはたくさんいるけど、エキゾを診療できる先生は少ないと思い、エキゾ診療ができる獣医師になろうと思いました。

ただ、卒業してすぐにエキゾ専門動物病院に就職したのではなく、日大の研修医になりました。まずは犬猫の基礎をしっかり学ばないといけないと思ったからです。

エキゾの診療をしたくて最初に犬猫の研修医になった方は少ないと思うので、他の先生方には回り道したみたいに思われるかもしれませんが、犬猫の基礎を学ぶ事でエキゾ診療の幅も広がったと思います。

●現在のそれぞれの仕事のやりがいは?

色々な場所で仕事をしているので中途半端にも思われるかもしれませんが、やりがいはそれぞれにあります。学生に臨床について教える仕事は臨床をやっていないと現実的には難しいと思います。飼い主さんとの接し方や、どんな病気があるかなどを自分の体感として、世の中に出ていく動物看護師さんにたちに教えたいと思っています。また、臨床に還元できるような研究も大学でしたかったので、すべての仕事がそれぞれの仕事にいい影響を与えていると思います。

病院での診療が週2日になってしまったので、頼ってきてくれる患者さんには少し申し訳ないなと思う事があります。また、以前より沢山症例を診れなくなってしまったことは少し残念ですけどね。

●動物看護師学生さんの教育を通して感じていることは?

現在の動物看護師さんは一生の仕事として続けていく人が少ないと思いますが、それは待遇面が悪いことが原因としてあると思います。動物看護師の国家資格化も重要ですが、動物看護師のレベルをあげていかないと、それが現実になることは難しいと思います。自分の仕事としてプライドをもって動物看護師を続けてくれる看護師さんが増えてくれると嬉しいですし、そうすれば動物看護師さんの社会的な地位もあがると思います。

動物看護師さんたちが長く勤めてくれるようにならないと動物病院も衰退していってしまうと思うので他人事ではありません。

●育児との両立は大変ではないですか?

今、娘は4歳ですが、主人が休みの時は娘をお迎えに行ってくれて、寝かしつけまでやってくれます。私はそのような日はしっかり仕事ができるので、とてもありがたいですね。ただ、主人の実家も私の実家も割と遠いので、急遽の娘の病気の時に預けられる人がいないのはつらいです。以前、休めない仕事があって知り合いに娘を預けたこともあります。なので、今でも常にプレッシャーがあります。

私の場合、育児のストレスは仕事で解消できますし、仕事のストレスは家庭で解消できている気がします。ずっとどちらか片方をしているほうが自分には大変かもしれません。 

●今後やりやりたいことは?

もっとエキゾの獣医療について勉強をして知識を得ていきたいですし、それをエキゾの診療をしている獣医さんたちに情報として発信していきたいですね。

また、動物看護師さんの育成についても頑張っていきたいですし、家族の時間も大事にしたいので、色々うまく両立していければいいなと思います。

●働く女性へメッセージを!

若い方たちに伝えたいことは、やりたいと思った事は必ず行動してほしい、ということです。留学、海外実習、研修医などは特にそうですね。子供ができると旦那さんが協力的であっても、やはり色々な制限がかかることは沢山ありますから。

行動する事はとても大事なことで、悩んでいるぐらいならやってみてから、後悔すればいいと思います(笑)。それもとても勉強になりますからね。

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~学会により良い託児所を設置するために~ 親子参加プログラムが完成!

2月3日、4日開催予定の日本獣医再生医療学会の第13回年次大会(http://jvrm.jp/13th.html)で、より良い託児所の設置をワーキンググループにて今まで検討してきましたが、ついに親子参加プログラムが完成いたしました!

【親子参加プログラム内容】

●親子で楽しめる会場
親子参加向けの会場があり、女性の就労を支援する講演プログラムをご用意しています。

●託児所&ワークショップ
託児所を設置し、お子様が楽しめるワークショップをご用意しています。

どうぶつシールラリー
託児所で台紙をもらって各企業ブースでどうぶつのシールを集められます。

アニコム先進医療研究所 見学&体験ツアー
最先端の研究所を見学&体験して、お弁当を食べれるツアーです。

●親子優先席の設置
各会場に親子優先席をご準備しています。

アニジョブは「親子で学会」を応援します。ご家族でのご参加をぜひお待ちしております!

日本獣医再生医療学会 第13回年次大会 事前登録はこちらからhttps://service.gakkai.ne.jp/society-member/auth/apply/jvrm

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公務員獣医師ロールモデル~茨城県庁 獣医師大芦 隆広さん

茨城県保健福祉部生活衛生課
環境・動物愛護グループ 
大芦 隆広さん

●プロフィール
・平成18年 岩手大学 農学部 獣医学科 卒業
獣医公衆衛生学研究室 卒業論文:難分解性有機フッ素化合物の毒性学的研究
・平成18年 茨城県庁入庁
保健福祉部 動物指導センター(2年)
・平成20年 保健福祉部 土浦保健所(2年)
・平成22年 保健福祉部 県南食肉衛生検査所 (2年)
・平成24年 農林水産部 県西家畜保健衛生所(3年)
・平成27年 保健福祉部 生活衛生課/本庁 ~(現在3年目)

 ●これまでのお仕事について教えてください

獣医師として県庁に入って、保健福祉部へ配属されました。
出先機関の動物指導センターで飼い主がわからない犬の保護等の業務を行った後、土浦保健所で食品衛生に関わる仕事に就きました。3カ所目の配属先である食肉衛生検査所で豚のと畜検査業務をとおして食肉衛生の仕事も経験しました。その後、農林水産部の県西家畜保健衛生所では口蹄疫や鳥インフルエンザなどの畜産業に大きなダメージを与える感染症の防疫のために農場の衛生管理に関する指導を行うとともに各種疾病の検査業務を行いました。
現在はまた、保健福祉部にもどり、本庁で動物愛護に関する議会対応や予算調整、庁内外との調整など、主にデスクワークを行っています。


いろいろなお仕事をご経験されていますね?

違いが分かりにくいかもしれませんが、農林水産省が所管する法律に基づいて業務を行う農林水産部と厚生労働省や環境省所管の法律に基づいて仕事をしている保健福祉部(衛生部)は違った役割を担っています。視野を広げたいと思い、農林水産部の事務所への異動を自ら志願しました。
公務員獣医師としては一通りの仕事を経験することができたと思います。

●獣医師は昔からの夢でしたか?

中学生や高校生のころは獣医師になりたいというよりも生物の授業が好きでした。
生物の勉強ができ、専門性も身につくと思い獣医学科に入りました。
入学してから、意外に感じたのは動物のための学問というよりはヒトのための学問だったことですね。今、公衆衛生を仕事にしているので尚更そのように思います。

●学生時代に、印象に残っていることは?

「壁にぶつかったときにどのように解決するのか、考えていくのが卒論だ。社会に出てからもそれが活きる」卒業論文の作成時に指導教授から頂いた言葉です。今も業務で壁にぶつかったときには、一緒に卒業論文を作成した研究室の仲間ならどう解決するか、指導教授ならどのような助言をしてくれるか等を想像することがあります。

 ●公務員獣医師を選んだわけは?

5年生になり、進路を考え始めた際に小動物臨床の実習にも参加しましたが、私には学生時代の研究の内容も生かせて、公共の福祉に帰することができる公務員のほうが魅力的に思えました。進路に悩んでいる方はインターンなどを積極的に利用していろいろな経験をしてみるといいと思います。茨城県でも毎年インターンを受け入れています。

●公務員試験は、新卒でなくても受けられますか?

もちろん、中途採用の獣医師もたくさんいます。実際に動物と触れ合う仕事も多く、動物指導センターでは怪我をした動物の応急的な処置が求められることもあるので、臨床経験のある方に来ていただけると心強いです。

●公務員の仕事で重要だと思うことは?

コミュニケーション能力が重要だと思っています。
良い提案があっても農家の皆さんに受け入れられないと始まらないし、
議会や庁内でも正確に意見を伝えないといけない。
それぞれの立場での考えをしっかり理解しつつ、専門職としての知識をエッセンスとして活かすことで、獣医師の存在感を周囲に感じてもらえるようになればと思います。

●茨城に戻ったきっかけは?

もともと地元の茨城に帰りたいと思っていました。
畜産に進むのなら、大学のあった岩手県や北海道もいいなと思っていましたが、茨城は畜産も盛んですし、一番に希望の地として思い浮かびました。
イメージしていた通り、食品衛生にも、畜産振興にも力を入れているので、獣医師として、力を発揮しやすい環境です。また、平地が多くて住みやすく、勤務地の異動があってもほとんどは自宅から通えるところもいいですね。

●印象に残っているお仕事について教えてください

現在の本庁での仕事ですが、全国的に動物愛護の意識が高まっており、茨城県でも、平成28年12月に「茨城県犬猫殺処分ゼロを目指す条例」が施行されました。
それに基づいた様々な事業を展開していて、

「茨城県犬猫殺処分ゼロを目指すプロジェクト」http://zero.pref.ibaraki.jp/

として住民の皆さんへのPRをおこなっています。
実際に、茨城県の犬猫殺処分頭数は私が入庁した平成18年当時に比べ約20%程度まで減少しており、これまでの様々な施策が効果を上げている実感があります。

●今後やってみたい事や夢などを教えてください

公衆衛生獣医師としてさらに住民の皆様のお役にたちたいと思います。まだ、配属されていない地域の保健所にも行ってみたいです。
プライベートでは、6歳と4歳の娘の成長が楽しみです!ワークライフバランスがとりやすいことも、今の仕事の魅力ですね。

<これから公務員を目指す方にひとこと>

学生の皆さんは、様々な経験をして、コミュニケーション能力を是非磨いてください。

また、社会人経験を積んでから公務員を目指す獣医師の方は、これまでの経験が活かせる場面が必ずあるので、迷っているのであれば、まずチャレンジしてみて欲しいと思います。

勤務地でお悩みの方は是非、茨城県への就職も御検討下さい。とってもいいところですよ!

◆茨城県 公務員 獣医師の募集のお知らせ◆

■選考日
平成30年1月21日(日)
■受付期間
平成29年12月15日(金)午前9時~平成30年1月12日(金)午後1時
エントリーをご希望の方は下記サイトをご確認の上、応募をお願いします。
◆申込方法及び注意点の確認<茨城県人事委員会事務局ホームページ>
http://www.pref.ibaraki.jp/soshiki/jinjiiin/
◆申込<いばらき電子申請・届出サービスホームページ>
https://s-kantan.com/pref-ibaraki-u/

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より良く、長く、働くために。【なりたい自分になる!キャリアセミナー&交流会】のご案内

アニジョブでは、動物看護師の方々のキャリアを応援し、キャリアセミナーを開催します。

日時:2018年1月21日(日)14:00~17:00
場所:アニコム損害保険株式会社 本社
〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階
参加費:動物看護師:2,000円、動物看護学生:無料、獣医師・一般:3,000円
内容:以下リンクよりプログラムをご確認ください。

主催:アニコム フロンティア株式会社  「どうぶつのお仕事の求人サイト アニジョブ」
★参加申し込みはこちらから★
https://service.anicom.co.jp/form/pub/anicompr/af_work

【お申込み&お問い合わせ】
アニジョブ事務局 (03-5348-3790)平日9:30~17:30

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