▼長崎県庁 獣医師募集にご興味のある方はアニジョブ事務局までお問い合わせください
アニコム フロンティア株式会社 アニジョブ事務局
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○卒業後の略歴を簡単に教えてください。
卒業後は京都の小動物病院で勤務しておりましたが、2年目の冬に転職を決意し、地元である長崎県職獣医師の採用試験に応募しました。現在、長崎県職員となり6年目になりますが、壱岐家畜保健衛生所、県北家畜保健衛生所、中央家畜保健衛生所をそれぞれ2年ずつ勤務しています。
○公務員獣医師を志望した理由・きっかけを教えてください。
子供の頃から夢だった小動物臨床に就職したものの、仕事中はもちろんのこと、休日中にも術式や学術の勉強、定期勉強会のための資料作り、入院患畜の心配、担当患畜の緊急オペ等々…。肉体的、精神的にオンオフがなく疲弊しきってしまいました。長い人生働き続けるためにも、オンオフ(特にオフ!)がしっかり取れる仕事に転職しよう!と思ったのがきっかけでした。
○現在の業務の内容を教えてください。
公務員獣医師には、主に畜産部門と公衆衛生部門の2種類ありますが、私は畜産部門である家畜保健衛生所に勤務しています。県内の畜産農家(養牛、養豚、養鶏)における家畜伝染病の発生予防及びまん延防止を目的に、農場における衛生管理の向上や鳥インフルエンザ等家畜伝染病の万が一の発生に備えた初動防疫態勢の構築に努めています。具体的には、家畜伝染病予防法で定められている飼養衛生管理基準に沿って、農場入退場時の消毒設備の設置等を指導することや、鳥インフルエンザの発生予察のために毎月地域の養鶏農場に立入調査し、血液検査を実施しています。また、呼吸器病や下痢症をはじめとした慢性疾病の原因究明のために、死亡患畜の剖検、細菌検査等を実施し、農場における生産性向上対策にも取り組んでいます。一方、事務的な仕事としては、国への報告資料の作成や、病性鑑定回答書の作成、農家や畜産関係者向けの講習会等情報提供の資料作成などがあります。
○現在の業務のやりがいや印象に残っているエピソードを教えてください。
畜産農家の方へ指導する立場であるため、最初のうちはどうしても煙たがられることもあるのですが、「この農家さんではこうしたらやりやすいかもしれない」、「この対策を講じたら効果があるかもしれない」と1農家1農家真摯に向き合って取り組んでいくと、農家の方も信頼してくれるようになりました。そのおかげで、「おぉ久保さん、言われたとおりやってみたよ。どうね?よかろ?」と笑顔で迎えてもらえたり、率先して対策に取り組んでもらえたりするようになると、頑張ったかいがあったなぁと感じます。
○転職してよかったことを教えてください。
一番よかったと感じるのはまとまったオフの時間が取れるようになったことです。小動物臨床に勤務する間は、京都内の観光すらままならない状況でしたが、3泊4日や4泊5日の旅行にも行けるようになり、北海道の雪まつり、箱根温泉、ディズニー、白川郷などなど学生時代行きたいなーと思っていたところに時間とお金に余裕を持って遊びにいけるようになったのは人生が豊かになったと感じています。
○これから獣医師を目指す方や、公務員獣医師への就職を考えている方に向けてメッセージをお願いします。
獣医師には臨床、公務員、研究等と幅広い選択肢があります。動物が好き・動物と関わる仕事に就きたいと考えるのであれば、まずは目指してもいい資格ではないかなと思います。私のように小動物臨床に就職した後、すぐに公務員に転職できたのも資格を持つことのメリットですし、明確な将来が定まっていなくても興味があるならぜひ獣医大学に進んで欲しいです。
公務員獣医師に関しては、実際に働いてみての感想は、「思ったより動物と触れ合う仕事だった。」というところです。公務員と聞くと、役所でパソコンをカタカタやるのかなと漫然と思っていましたが、農家巡回したり、牛の解剖をしたりと、体を動かす仕事も多くあり、たった2年の小動物臨床の間に真っ白になった肌と増えた皮下脂肪がみるみる日に焼け、細くなり健康的になりました。また、長崎はどこにいっても山と海がそばにあるので空気も景色もよく、ご飯も魚介類や畜産物は他県に誇れるほど美味しいため、精神的にもリフレッシュしながら仕事ができる県だと思います。自然豊かな土地で暮らしたいという方にはおすすめしますので、ぜひ一緒に働きましょう!