仕事と育児をバランスよく両立する~Pet Clinicアニホス 動物看護師 児玉 由美子 さん、樽島 涼香 さん

 

Pet Clinicアニホス 動物看護師 児玉 由美子 さん、樽島 涼香 さん

プロフィール 
児玉 由美子 さん(写真 右)
・青山ケンネルカレッジ卒業
・専門学校卒業後 アニホスに入社
・2014年に長男出産、育児休暇
・2016年に職場復帰

樽島 涼香 さん(写真 左)
・2009年 東京愛犬専門学校卒業
・2009年 アニホスに入社
・2014年 長男出産、育児休暇
・2015年 職場復帰
・2017年 長女出産、現在育児休暇中
※2018年4月職場復帰予定

●現在のお仕事の内容とやりがいについて教えてください

児玉:
アニホスで動物看護師として正社員で働いています。この病院は去年の秋から、遅番、早番に分かれた8時間のシフト制勤務になったので、残業がなくなり、働きやすくなりました。
割と長く勤務しているので、顔見知りの飼い主さんが増えてきて声をかけていただいたり、元気がなかったワンちゃんが治療とともに元気になっていくのを飼い主さんと一緒に喜んだりできる事はとても嬉しいですね。

樽島:
現在は2回目の育休中です。最初は純粋にどうぶつが好きで始めた仕事ですが、動物看護師はどうぶつよりも飼い主さんとの繋がりが強い仕事だと思います。

薬浴の治療はどうぶつに対して看護師が担当制になるのですが、飼い主さんと一緒に治療の経過を一期一憂しながら共有できたり、良くなったときに感謝されたりすることはやりがいになります。獣医師よりも飼い主寄りの仕事かもしれないですね。

●仕事と育児を両立で大変だった事とその解消法を教えてください

児玉:
帰宅後、洗濯、食事などバタバタしているうちに、3歳なので寝かさないといけない時間もせまってきて、慌ただしいです。なかなか一緒にゆっくり遊べる時間がないことに対しては、少し罪悪感のようなものも感じています。なので、休みの日は近所に子供と出かけたりして密な時間を過ごすことで、それを解消したりしています。

仕事面では出産前よりも人に対しての包容力が持てたような気がします。育児はなかなか自分の思うようにはいかないことが多いからかもしれないですね。以前は人に対して厳しかったのですが、優しく見守る心の余裕ができたように思います。

樽島:
一人目を産んだあとの復帰後は自分に余裕がなくなって、子供にきつくあたってしまたりしたことがあるのですが、二人目の復帰の際にはもっと大変だと思うのでどうなるか不安ですね。

好きな仕事なので、おろそかにはしたくないですし、育児もおろそかにしたくはないので、どっちも中途半端にならないだろうかという不安はいつもあります。

ストレス解消法は撮り貯めておいたドラマを、コーヒーを飲みながら沢山みたりすることですね(笑)

●育児休暇中に不安だったことは?

児玉:
まず保育園に入れなくて大変でしたね。結局、認可保育園に入れず、今は認証保育園に行っています。通勤内の認可の保育園は2か所しかなく、キャンセル待ちも沢山いた状態でした。

いざ、認証保育園が決まっても、子供の人見知りの性格などで、慣らし保育になかなか慣れず、普通に預けられるまで時間がかかりましたね。お昼ごはんを食べないことですぐ保育園から迎えのお願いの電話がきたりしていました。職場復帰については、病院のメンバーも入れ替っているのでうまくやっていけるかなども不安に感じていました。

樽島:
今も育休中ですが、医療は日々進歩しているので薬の内容やオペの内容も進歩したり、CTが導入されたり、現役でバリバリやっていたころよりだいぶ院内が変化していて、仕事を覚えられるか、ついていけるのかなど不安に思うことがあります。

保育園についても、入るのは厳しいのは知っていたので、保育園のキャンセルがでないかなど情報収集をしたりもしましたね。

雨や雪など天候が悪い時には、かなり早い時間に家を出て子供を預けにいかないといけないですし、荷物もおむつやシーツなどもあったりと、送り迎えも大変です。

●今後やりたい事や夢は?
児玉:
仕事の役に立つような資格をとりたいなと思います。
ずっとこの仕事内容を続けていければいいのですが、年齢とともに体力もだんだん落ちていくので不安です。
体力が落ちて行った分をカバーしてみんなと仕事を続けていけるようなスキルがつく資格を取れればと考えています。

樽島:
動物看護師って仕事をやめてしまう方が多いですよね。結婚したり子供ができたりすることがきっかけで。お給料の面や、勤務時間、体力的な面なども考えると現状だと復帰したり続けるのはなかなか難しい状況だと思います。そういったことが解消できて、ずっと働き続けていけるような未来になるといいなと思ってます。

●動物看護師さん達にメッセージを!

児玉:
働きたいという気持ちがあれば、院長に交渉したり相談したりして、自分が働きやすいように環境を改善していくといいと思います。せっかく好きでなった仕事なので、あきらめないでなるべく続けてほしいなと思います。

樽島:
誰でも働いているうちに色々なことを経験して、境遇も考え方も変わっていくとは思うのですが、「どうして動物看護師になったのか?」という初心を思い出すと、進むべき方向が見えてくると思います。私もなるべく初心を思い出すようにしています。

 

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