大学講師として未来の獣医療に貢献する~帝京科学大学講師 博士(獣医学) 中田 真琴 先生~

帝京科学大学 講師
博士(獣医学) 中田 真琴 先生

プロフィール 

2003年  日本大学生物資源学科獣医学科卒業
2003~2006年 日本大学付属動物病院 有給研修医
2010年 日本大学大学院 博士号(獣医学)取得
2010年~ エキゾチックアニマル専門動物病院勤務中
2012年~ 日本大学生物資源科学部 非常勤講師
(獣医学科 エキゾチックアニマル学)
2013年  長女出産
2016年~  帝京科学大学 常勤講師
(アニマルサイエンス学科 動物内科臨床研究室)

 

●現在のお仕事を教えてください

現在、帝京科学大学での動物看護学生さんの講師を主に、日本大学でもエキゾチックアニマル(以下エキゾ)学の講義の非常勤講師をしています。また、以前は常勤で勤めていたエキゾ専門動物病院に週2回勤務しています。帝京科学大学では獣医内科疾病看護学の授業をしていますが、日大では獣医学生さんにエキゾの講義を教えています。

●エキゾチックアニマルの診療をしたいと思ったきっかけは?

獣医師には高校生の時になりたいと思いました。ただ、その時はエキゾの診療を目指そうとは思っていなかったのです。

大学3年の時にフェレットを飼いだしたことがきっかけとなり、犬猫以外のどうぶつも診療できるといいなと思うようになりました。

実際、就職を現実的に考え始めた時に、犬猫の獣医さんはたくさんいるけど、エキゾを診療できる先生は少ないと思い、エキゾ診療ができる獣医師になろうと思いました。

ただ、卒業してすぐにエキゾ専門動物病院に就職したのではなく、日大の研修医になりました。まずは犬猫の基礎をしっかり学ばないといけないと思ったからです。

エキゾの診療をしたくて最初に犬猫の研修医になった方は少ないと思うので、他の先生方には回り道したみたいに思われるかもしれませんが、犬猫の基礎を学ぶ事でエキゾ診療の幅も広がったと思います。

●現在のそれぞれの仕事のやりがいは?

色々な場所で仕事をしているので中途半端にも思われるかもしれませんが、やりがいはそれぞれにあります。学生に臨床について教える仕事は臨床をやっていないと現実的には難しいと思います。飼い主さんとの接し方や、どんな病気があるかなどを自分の体感として、世の中に出ていく動物看護師さんにたちに教えたいと思っています。また、臨床に還元できるような研究も大学でしたかったので、すべての仕事がそれぞれの仕事にいい影響を与えていると思います。

病院での診療が週2日になってしまったので、頼ってきてくれる患者さんには少し申し訳ないなと思う事があります。また、以前より沢山症例を診れなくなってしまったことは少し残念ですけどね。

●動物看護師学生さんの教育を通して感じていることは?

現在の動物看護師さんは一生の仕事として続けていく人が少ないと思いますが、それは待遇面が悪いことが原因としてあると思います。動物看護師の国家資格化も重要ですが、動物看護師のレベルをあげていかないと、それが現実になることは難しいと思います。自分の仕事としてプライドをもって動物看護師を続けてくれる看護師さんが増えてくれると嬉しいですし、そうすれば動物看護師さんの社会的な地位もあがると思います。

動物看護師さんたちが長く勤めてくれるようにならないと動物病院も衰退していってしまうと思うので他人事ではありません。

●育児との両立は大変ではないですか?

今、娘は4歳ですが、主人が休みの時は娘をお迎えに行ってくれて、寝かしつけまでやってくれます。私はそのような日はしっかり仕事ができるので、とてもありがたいですね。ただ、主人の実家も私の実家も割と遠いので、急遽の娘の病気の時に預けられる人がいないのはつらいです。以前、休めない仕事があって知り合いに娘を預けたこともあります。なので、今でも常にプレッシャーがあります。

私の場合、育児のストレスは仕事で解消できますし、仕事のストレスは家庭で解消できている気がします。ずっとどちらか片方をしているほうが自分には大変かもしれません。 

●今後やりやりたいことは?

もっとエキゾの獣医療について勉強をして知識を得ていきたいですし、それをエキゾの診療をしている獣医さんたちに情報として発信していきたいですね。

また、動物看護師さんの育成についても頑張っていきたいですし、家族の時間も大事にしたいので、色々うまく両立していければいいなと思います。

●働く女性へメッセージを!

若い方たちに伝えたいことは、やりたいと思った事は必ず行動してほしい、ということです。留学、海外実習、研修医などは特にそうですね。子供ができると旦那さんが協力的であっても、やはり色々な制限がかかることは沢山ありますから。

行動する事はとても大事なことで、悩んでいるぐらいならやってみてから、後悔すればいいと思います(笑)。それもとても勉強になりますからね。

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